学科
航空機の知識と整備作業、プロへの基礎をしっかり固める1年間
これからの航空機を見据えた独自の教育プログラムで、必要とされる航空機の基礎知識と整備作業の基本技術を学びます。
座学や実習に加えて航空業界の情報を収集して将来進みたい分野を検討し、空の安全を支える有能な技術者を養成します。
1年次
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飛行機はなぜ飛ぶのか、飛ぶためにはどんな機能が必要なのかといったところから段階的に学んでいきます。この知識はどんな飛行機にも通じ、将来に向けても大切な授業となるので、丁寧に教えていきます。そして飛行機の理解が深まり始めたころには、セスナ機による体験飛行を通じて、飛ぶことを体感し、より理解を深めていきます。
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整備士としての人間性を育てる
安全・確実な整備を行うためには気の緩みがあってはなりません。授業開始前には服装を正し、始業の挨拶で気持ちを切り替え実習に臨みます。また、実習中はチームワークが重要になります。教官からの指示や情報の伝達、明快な意思表示や合図、声だし確認などの徹底で、現場で必要なコミュニケーション力も養成していきます。
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充実した設備で基本技術を習得
正しい工具の使い方、作業方法、計測の仕方、適切なボルトの締め方など、機体実習に入る前に身に付けることがたくさんあります。頭でわかっていても手が動かなければ意味がありません。器用な人もそうでない人も、工具を初めて握った人も、みんなが習得できるように、納得できるまで繰り返し練習します。
1年次で学ぶ基本技術
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作業の基本「工具」を知るまずは工具の名称、使用目的や
正しい使い方を覚えることから
始まります。安全・確実な
作業の第一歩です。 -
ケーブル・リギング航空機の稼働部はケーブルでつながって
います。ケーブルの張力を適正にして、
緩み止めを施す
作業です。 -
ホース作成を習得ワイヤ・ストリッピング、はんだ付け、
電線の接合、コネクタの取り扱い等、
航空機の電気配線の
基礎を学びます。
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電気工作スペシャルツール電気配線に欠かせないコネクの制作で
使用するスペシャル
ツールです。 -
チューブ制作潤滑油、作動油などが通る配管も制作
します。真っ直ぐなチューブを
傷つけないように曲げ、
接続部の加工まで
行います。 -
チューブ耐圧試験制作したチューブが規定の圧力に耐え、
加工した接続部からの漏れがないことを
確認します。耐圧試験に用いられる
液体は作動油です。
こそのやりがい
航空整備士や航空技術者はいわゆる「職人」です。根本的に「飛行機が好き」という気持ちがあるからこそ勉強が面白いと思えるようになるのだと考えています。また、基本技術を学ぶ上で最も重要なことは、意識の持ち方です。もちろんしっかり勉強し、知識を増やすことも大事ですが、作業中のヒヤリ・ハットの意識が低いと大事故に繋がります。実習を通して日常的に実践できるよう指導していきます。人の命を預かるという責任ある仕事だからこそ、やりがいや満足感があると思います。
取得可能資格
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危険物取得者乙種第4類
消防法に基づく引火性液体全般(ガソリン、灯油、軽油、エタノール等)を取り扱うことができる資格です。この資格は、航空機燃料(ガソリンやタービン燃料)を扱う職種には必須になります。
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航空特殊無線技士
航空機と地上を結ぶ低出力の無線設備(航空交通管制の用に供するものを除く)の操作や簡単な技術操作等を行うことができます。
MESSAGE
この学校の授業では、実際の装備品を見たり、動画を使うなど、視覚的に把握できるようになっているので、授業内容を理解しやすいと思います。それだけでなく、羽田空港にある安全啓発センターや整備工場の見学、実際に飛行機に搭乗する体験フライトという授業もあります。専門用語が難しそうに思われるかもしれませんが、教官方が優しく教えて下さるので、私のような普通科高校出身者でも安心して入学できます。
入学前は、飛行機に関する知識はほとんど持っておらず、とても不安だったことを今でも覚えています。しかし、そんな私にも、教官方は熱心に指導して下さり、航空整備士としての専門的な知識の理解を深めることができました。授業では、実際の飛行機や、模型などが活用され、様々な部品の役割をより視覚的に学ぶことができます。また、クラスが少人数であることもあり、教官方ととても距離が近く、気軽に授業の質問などをすることができます。わからないことなどをすぐに聞くことができるので、とても充実した学習環境だと思います。
充実の施設と設備で、
航空業界へはばたくプロフェッショナルを育成